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お気楽PHOTOLIFE 近場で撮影した風景・星景写真を紹介します

ノイズ対策について

一か月も星空撮影をしていないので悲しくなってしまいます。
こんな時は何か楽しめることを考えようと、次回の夜遊びに備えて色々と試しています。

これからの季節は気温が高くなり、カメラノイズは激増してしまいますね。
画質向上という理由で合成星景写真を作っているのですが、センサー温度の上昇は難儀です。
昨年の夏場なんか酷かったので長時間露光ノイズ低減を使っていましたが、暗い場所での景色画像の撮影では露光時間が10分前後になり、もれなく付いてくるオアズケタイムが異常に長く感じられます。
以前から気になっていたのですが、このノイズリダクションを使った画像と別撮りしたダーク画像で減算したものとでは、違いはあるのでしょうか。


ノイズ対策について_d0362961_15311197.jpg
カメラ内ノイズリダクション ON





ノイズ対策について_d0362961_15312024.jpg
ダーク画像を使った減算

KissX5 EF16-35F2.8Ⅱ 16mm F2.8 240秒 ISO800

5月30日に撮影した比較画像です。
お目当てのホタルがほとんど飛ばなかったのでこんなことをして遊んでいました。

200%に拡大して比較したのが下の画像です。

ノイズ対策について_d0362961_17010087.jpg
カメラ内で処理した左側の方がノイズは少ないですが、この程度の差であれば後処理でダーク減算をした右側の画像でもなんとかなりそうなので、軽くノイズ処理を加えてみることにします。




ノイズ対策について_d0362961_17140276.jpg
ダーク画像を使って減算したあとにノイズ処理したものです。






ノイズ対策について_d0362961_17140902.jpg
再度200%に拡大比較してみました。
カメラ内で処理したものに比べ若干ノイズが減るように調整しました。

撮影時のオアズケタイムが嫌というだけでこんな比較をやってみましたが、この程度なら後処理で対応できることが解ったので、カメラ機材をゆっくりと片付けながら最後にダーク画像を撮影するといった方法でやってみることにします。

今回のような簡単な比較テストだけで決めつけてしまうのは頼りなく思うのですが、試し事は楽しいものです。
個人的に適当に遊んでいるだけなので、あまり参考にしないでくださいね(笑)。













Commented by やまねももんが at 2019-06-07 20:30 x
こんばんは。
イメージセンサのノイズは、大きく分けて2種類あります。
露光条件等が同じ場合に、同じ場所に同じように発生するノイズを、固定パターンノイズと呼びます。
初期のデジカメで問題になったアンプノイズ(アンプグロー)はこれです。
そして場所も程度もランダムに発生するノイズを、ランダムノイズと呼びます。
どちらが支配的かはカメラや撮影条件に依りますが、最近のカメラは後者が支配的だと思います。
カメラ内ノイズリダクションは、(主に昔のカメラの)前者を対象にしたものです。
でもダーク画像は1枚なので、ランダムノイズが支配的な場合は逆効果になる危険性があります。
複数枚のダーク画像を加算平均したもので減算処理すると結果が異なりますよね。
またランダムノイズが支配的な場合は、ダーク画像では対応できず、ライト画像を複数枚撮影してコンポジット(加算平均など)するしかないと思っています。

撮影する人間にとっては楽な季節になりましたが、画質にとっては嫌な季節になりましたね。
Commented by eos_eos at 2019-06-07 22:39
> やまねももんがさん、こんばんは。
丁寧な説明をしていただきありがとうございます。

気温が高くなってきた最近のホタル撮影で早くも画質低下を感じていて、昨年の夏の事があるので嫌だなぁ、と思っていました。
ダーク画像だと決めつけて、危うく的外れな方向に突っ走るところでしたよ。

勉強させていただいた後は即実践ですかね。
恐ろしく時間を使いそうですが、ライト・ダークを複数枚撮影して、その効果の程を実感してみたいです。

多少の画質低下なら我慢できるのですが、仰るとおり嫌な季節ですね。

実は車のエアコン吹き出し口からダクトを引っ張ってカメラを冷やそうと考えていたことは内緒にしておきますね(笑)。
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by eos_eos | 2019-06-07 17:47 | 機材関係 | Comments(2)