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お気楽PHOTOLIFE 近場で撮影した風景・星景写真を紹介します

星景写真の合成方法

私が理想としている星景写真を作るための合成方法です。
今回は追尾と固定撮影で行います。
合成時の境界部分の処理(誤魔化し方?)が結構難儀で、方角や稜線の形状によって難易度が変わります。
これは無理やり誤魔化して、個人的に楽しんでいる方法なので”合成写真”にアレルギーのある方は無視してくださいね。


Kiss X5 EF16-35F2.8Ⅱ 16mm
星空 F2.8 120秒x4枚 ISO1600 プロソフトンAW 追尾撮影
景色 F2.8 990秒 ISO400 固定撮影
境界部分用 F2.8 120秒x4枚(比較暗合成) ISO1600 固定撮影
6月15日 22:08 丸山千枚田にて撮影

撮影方法 
東の空の場合は先に景色を撮影してから星空を撮影するのが楽なのですが、景色に要する露光時間が10分以上になるときは逆にしています。今回も水平をとった状態で構図を決めてから必要な枚数分、星空撮影を先に行いました。
次にポタ赤を逆転させて水準器を見ながら最初に構図を決めた水平位置まで戻します(ポタ赤は停止)。フィルターを外して境界部分用を撮影。最後に景色用を撮影します。Kiss X5だとホットシューにつける気泡式の水準器を使うので、今回のように大雑把に合わせると星空用、景色用の境界部分が大きくズレてしまいますが、2番目に撮影した境界部分用があればある程度は誤魔化すことが出来ます。
星景写真の合成方法_d0362961_20430120.jpg

星空(フィルター装着・追尾)と景色(固定)を単純に合成した画像です。
この単調な稜線で東の空だと、景色用を撮影してから星空用(追尾)を撮影すれば、通常は境界部分がこんなことにはならないですよね。
Kiss X5を始めてポタ赤に乗せて撮影した星景写真ですが、理想とは程遠い失敗写真です。
星は流れてるし、景色ものっぺり画像、水平もズレているために境界部分が大変なことになっていますが、強引に誤魔化していくので、その効果が判りやすいと思いこの画像を使うことにしました。



星景写真の合成方法_d0362961_15161441.jpg
画像処理に使った全レイヤーです。合成に関するものは下からの3レイヤーと一番上の景色レイヤーです。
下から順に星空用(A)はフィルターを装着し、追尾撮影した4枚をコンポジット(加算平均合成)したものです。
境界部分用(B)は固定撮影した4枚を比較暗合成して星の軌跡を目立たなくさせて、明るさ色合いをA画像に合わせたものです。
軌跡が残った場合はボカシ処理で消しておきます。この画像と景色用画像は同一構図なので、稜線は完全に一致します。
星空用のコピー(C)はBによって消えた星を復元するためのものです。

星景写真の合成方法_d0362961_11022801.jpg
AからCへ、ブレてしまった稜線は、この程度なら誤魔化すことができます。
Bで使う境界部分用画像の使用範囲は、グラデーションマスクでも良いのですが、最小範囲におさめたいので、ブラシを使いました。また不自然さを残さない為には、明るさ色合いを星空画像に合わせる必要があるのですが、私はこの辺がとても下手です。

応用編として星空用にコンポジットした画像を比較明合成して、境界部分用として使うことも出来ますが、稜線の形状やエラー(ブレた稜線)の度合いにもよるので、この方法も完ぺきとは言えません。

東西の空なら、現地での撮影時に工夫できることもあります。
景色撮影と星空撮影(追尾)の間、ポタ赤は作動状態で捨て撮りかインターバルをとって時間差をつけることで、エラー無しで合成できることがあります。ただ稜線が単調な場合に限られるのと、どれくらいの枚数(時間)かを見極めるのが困難です。
数分インターバルをとっておいて、残ってしまったエラーは後処理で誤魔化す、というのが私のやり方です。
なので境界部分用は毎回撮影しています。


星景写真の合成方法_d0362961_20431708.jpg
景色画像にマスクを作って完成です。
ごちゃごちゃと誤魔化し作業を行っていますが、南北の空となるともっと小細工が必要になり、
何でもあり合成と割り切ってやっているのですよ(笑)。












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by eos_eos | 2017-09-22 18:09 | 星景写真 | Comments(0)